OWNER’S VOICE

二つのアルプスに似合う
シンプルモダンの家

飯島町 M邸
二つのアルプスに似合うシンプルモダンの家メインイメージ
 住みやすさや暮らしやすさを測る物差しは、意識するにしろしないにしろ、自分と身の周りのものとの間合いの程よさではないかと思う。周囲の環境や景観と、気候風土と、ご近所さんと、そして家族の間でも、折り合いのいい距離を保てると、毎日が心地いい。住宅にそれができるとしたら、M邸はいいお手本の一つだ。
 まず、2階建てであるが高さを抑え、一見平屋に見える外観デザインにした。アルプスを借景とし、その麓の大地に根を張った様子は、すでにあるべくしてある風景である。片流れの屋根はモダンだが、塗り壁やスギ板の外壁が景観とよく馴染む。
 外環境との境のつくり方も巧みだ。日当たりもいいが、卓越風が強く冬の寒さも厳しい土地なので、超高断熱性能を備え、窓もすべてトリプルガラスを採用する。キッチン脇の食品庫のみ断熱を施さなかったのもポイントだ。
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ガレージは、耐久性なども考慮してガルバリウムを採用。母屋との高さのバランスが絶妙で、機能性とデザイン性を見事に兼ね備えている。

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家族がふだん使う場所を広くとろうと、リビングを住まいの真ん中に確保。ソファなどの家具もあえて置かず伸び伸び過ごす。ダイニングテーブル近くにある薪ストーブは、料理にも大活躍。料理の出来上がりを見計らって、すぐ食卓にのせられる。キッチンからの動線も効率的。

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建物高を抑えるため2階の天井は低めに設定。とはいえ吹き抜けにより階下と一体感をもたせているので、窮屈さは全くない。階段を上がった真ん中の広いスペースは、勉強に、趣味に、ミシン仕事にと、家族共同で使う。その両袖に子供部屋を設けた。

 一方、南面は大きな開口の先にウッドデッキを設け、これを深い軒が被う。夏冬の日射の採り入れも計算したつくりだ。風が欲しい季節には、窓を開け放てばすがすがしく抜ける。床の無垢材や壁の珪藻土などの自然素材は、身体に優しいだけでなく調湿効果もある。おかげで冬は薪ストーブ1台、夏は家の性能だけで快適に過ごせる。
 キッチンの床をリビング・ダイニングより1段低くしたり、キッチンの前の階段を通って子どもが2階に行けるようにしたり、暮らしの中で家族が目線を自然に交わせる工夫もされている。各々がプライベート空間を確保しつつ、家全体に一体感もあるから、ストーブの熱が行き渡るように、家族の気持ちも届けられる。
 ご近所には薪ストーブを愛用するお宅が多く、一緒に薪づくりをすることで、地元コミュニティにもすんなり溶け込めたそうだ。
 この家はきっと、土地の記憶に残る住まいになるだろう。
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玄関とリビングに至る廊下は、天井高をあえて低くしている。リビングに入ったとたん、トンネルから抜け出たような開放感を味わえる。

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床を畳にした主寝室は1階にある。リビングのすぐ隣で洗面所やトイレにも近く、この先夫妻が年齢を重ねてからのことも考えられている。

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PLAN

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DATA

敷地面積498.00㎡ (150.64坪)
延床面積170.40㎡ (51.54坪)
1F面積127.48㎡ (38.56坪)
2F面積42.92㎡ (12.98坪)
カーポート19.87㎡ (6.01坪)
デッキ8.28㎡ (2.50坪)
工法木造在来軸組工法
基礎ベタ基礎
構造材土台:ヒバ120㎜角
柱:ヒノキ180㎜角・120㎜角、梁:米マツKD材
断熱材天井:パーフェクトバリア 外120㎜・内100㎜
壁:パーフェクトバリア 外30㎜・内100㎜
床:パーフェクトバリア120㎜
主な外装仕上屋根:ガルバリウム鋼板 スタンディング葺き
外壁:モルタル下地+ジョリパット塗り・一部スギ板張り
主な内装仕上天井:珪藻土塗り・パイン板張り
壁:珪藻土塗り、床:オーク板張り・ナラ板張り
開口部YKK AP APW(ダブルLow-Eトリプルガラス アルゴンガス入り)
キッチンクリナップ SS
キッチン熱源IHクッキングヒーター
バスルームTOTO サザナ
給湯の種類エコキュート
暖房の種類薪ストーブ(バーモントキャスティングス アンコール)
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